にんにくの栄養効果のひとつに
「心臓筋肉に作用して拍動をつよめ、体表面に近い血管を拡張し、温血を良く導入するため、体表面の温度調節、保護に良し」
とされています。つまり末梢神経を刺激し、血液の循環を良くすることから、身体が暖まり精力的に感じられるのです。
また、にんにくの成分はビタミンB1と結合し、B1よりも効力の強いアリチアミンとなって、腸から吸収される。
ふつうのビタミンB1剤なら1日5〜10mgしか吸収できず、しかも3時間後には尿と共に排泄されてしまうが、アリチアミンは100mgまで約30%の割合で吸収される上に、20時間も血液中に残存し作用し続けるのです。 |
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新古法薬嚢より
蒜
蒜とは中国原産の根球をいう。
現在、日本にて大蒜と称されるものは中国原産には非ずして大蒜則ち大にんにくのことなり。
効用
蒜 気味辛温有小毒、主治は脾と腎とに歸し、霍乱、腹中不安、消穀、理胃、温中、邪痺毒気を除く。
蒜類は辛温にして中を温め外寒邪を逐ふの力あり。
然れ共平常多食する時は陽気を傷付け、一旦疾病に罹る際には、藥効を妨げ染むるといわれる。
古法においては救急用に解毒剤として用いるのみ。 |
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本草綱目より
本草綱目には、七つの効能が記されている。
1 解毒
2 温中(体内を温める)
3 消穀(デンプンを消化する)
4 理胃(胃病を治し、丈夫にする)
5 帰脾腎系(脾臓や腎臓を強くする)
6 塗疔腫(いろいろな皮膚病に効果がある)
7 ニンニクの葉は心臓病に良い |
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蔡 一藩 老師
ニンニクと食べるとスタミナがつくことは良く知られています。しかし、だいたいの人は強精食品として考えているようである。
中国では日常的に料理に使うので、とくに強精食品という観念がほとんどないと言ってよい。
ニンニクの使われ方の例に、刑務所の囚人が栄養不足で精気を失い、脚気などに罹ることが良くあった。そのような時にニンニクを一時にたくさん食べさせた。またこのようなニンニクの大量使用は古代エジプトでも行われ、ピラミッド建設の時に奴隷にニンニクを食べさせて体力をつけさせた。
この2例はニンニクの強請作用を利用したものとして貴重な記録である。
強壮、強精という場合、強壮とは栄養価が高いということであり、強精とは精力を強めるということである。
ニンニクの科学分析はこの40年間にやっと研究されたに過ぎない。
ニンニクにはアリシンという成分がある。アリシンは食物の中に含まれるビタミンB1の吸収を良くする作用を果たす。だからニンニクは他の食物の栄養価を引き出す働きがある。
アリシンのもうひとつの働きにコリンエステラーゼの働きを抑える力もある。コリンエステラーゼは筋肉の収縮に役割を果たしているアセチルコリンを分解するが、その分解酵素の働きを抑えるわけであるから、筋肉に加わるエネルギー量を高めるということになる。
ニンニクにはスコルジニンという成分もあり、これもアリシンと同じように筋力を強める役割を果たしている。
強精作用ということは具体的には男性・女性のシンボルを一次的に強めるわけですから,筋肉強化作用が強精作用に通じるのである。
強壮効果の結果、強精効果に繋がっているのである。
ニンニクが人体のとって良いという事に、尿の出を良くする働きがある。
腎臓は人間にとって事のほか重要な臓器で、尿の出が良くなるということは腎臓が良く働いているということである。
漢方では、生殖器は腎の支配を受けている。これもニンニクの強精作用と結びつく。
しかし「過ぎたるは及ばざるが如し。」ということもあるように、ニンニクを食べ過ぎると害になる。小便も出すぎると、身体の水分バランスが不足するくらいに排泄されてしまうと、反対に健康を害し、強精どころではなくなってしまう。
少量ずついつも食べる習慣をつけることが大切である。
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